7月23日(土)に今年度2回目の若年性認知症の人と家族の会「ほや座くらぶ」
を開催しました。本格的な夏の暑さの中、ご本人3名、ご家族13名、スタッフ8名が参加しました。
ご家族は前半、松原六郎先生による「家族のこころのケア」のミニ講座を行いました。ストレスを癒すためには言葉にすることが大切とお話がありました。
ほや座くらぶは同じ立場同士で悩みや愚痴を気兼ねなく話せる場です。話すだけで気持ちが軽くなることもあるので、皆さんのストレス解消の場になると良いなと思います。
後半は3つのグループに分かれて交流会を行いました。
「外出した時に、少し目を離すとどこかに行ってしまい、焦った」「病気が進行して仕事を辞めたので経済面が心配」等の話がありました。今回は初めて参加された方もいて、少し緊張した様子でしたが、他の人の経験を聞いて、参考にされていました。
ご本人は前半、スタッフも交えて交流会を行いました。「ストレスの発散法は?」「家族とけんかした時はどうしてる?」等のテーマについて、1人1人対処法を話してもらいました。途中途中で合いの手を入れながら、和やかな雰囲気で笑顔が多い交流会でした。
来月9月18日には京都府在住の若年性認知症当事者である下坂厚さんが福井県で講演会を行う予定です。せっかくなので、福井らしいお土産を用意しようと、どんなものが良いか皆さんにご意見をいただきました。
後半は近くにある福井県立博物館に行きました。戦後の復興博覧会の写真展や昭和の暮らし展をスタッフとともに回りました。建物をすごく懐かしんでおられ、昔の親戚の家などを思い出すと話されていました。また、少女漫画を友人と貸し借りをして呼んだ話や絵柄のついた食器のこと等、学生時代の話を思い出されていました。
新型コロナウイルス感染症が増え、外出や人との交流が心配な方もいらっしゃると思いますが、オンラインも活用しながらご本人同士、ご家族同士のつながりが持てるように継続していきたいと思います。