相談と支援の流れ

若年性認知症相談窓口では、相談者の方の相談内容に応じて、適切な関係機関への連携、その後のサポートを行っています。

初回相談(電話)

ご本人・ご家族だけでなく、職場の方や支援者の方からも相談をお受けします。

相談内容をお聞きし、内容に応じてその場で助言したり、面接日を設定します。

面接・訪問を希望される方もまずはお電話ください。

 

 

面接・訪問

相談内容に応じて面接または訪問を設定します。

初回の面接はご家族だけでも大丈夫です。

主治医の先生からどのような説明を受けたか、通院や治療の状況、

生活状況、就労状況、経済状況などを詳しくお聞きします。

ご家族だけで相談に来られた場合も、実際の支援に入る前には

ご本人の状態や希望などを確認するため、ご本人とも面接させていただきます。

 

対応

相談内容に応じて支援を行います。

利用できる制度の紹介や手続きの支援、

就労継続や退職に関連した手続き等の相談や職場との調整

福祉的就労支援や介護保険サービスの利用に関する助言や支援機関の紹介

利用するサービス事業所への助言

などを行っています。

 

電話
相談窓口
軽作業
軽作業

よくある相談内容

・最近物忘れが気になるけど、病院に行った方が良いの?

・受診したいが、どの病院を受診すれば良いの?

・本人が受診を嫌がっているのだけど、どうすれば良いの?

・病院で若年性認知症と言われてショックを受けている。今後、どうしたら良いの?

・今はまだ自分のことは自分でしているが、これからどうなるの?

・若年性認知症の診断を受けたのだけど、仕事は続けられるの?

・仕事を退職して経済的困っているのだけど、利用できる制度はあるの?

・仕事を辞めて一日中家で過ごしている。どこか本人が出かけられるところはないの?

・仕事は辞めたけど、できることを生かして働くことはできないの?

・家事や身の回りのことが上手くできなくなってきた。手伝ってもらうことはできるの?

 

仕事のこと、家庭のこと、経済的なこと、介護のことなど様々な相談に対応しています。

支援事例

アルツハイマー型認知症の診断を受けたAさん(50代男性)(個人情報保護のため、一部内容を変更しています)

会社員として働いていたAさんは、仕事でのミスが目立つようになり、職場の上司から受診を勧められました。

妻と物忘れ外来を受診したところ、アルツハイマー型認知症の診断を受け、治療が開始されました。

Aさんと妻は仕事を辞めなければならないのかと悩みましたが、思い切って上司に病気のことを伝えると、Aさんの仕事内容を見直して、同僚がサポートできる体制を整えてくれました。

しばらくは仕事を続け、精神障害者保健福祉手帳も取得していたAさんでしたが、徐々に簡単な作業にも手間取るようになり、同僚の負担も増えていきました。

Aさん自身も仕事に負担を感じるようになり、上司や主治医と相談して休職することにしました。

休職して収入がなくなるため、傷病手当金の手続きを行いました。

休職してすぐのころはほっとした様子で家で過ごしていましたが、Aさんは次第に働きたいと思うようになり、妻も1日中家にいても良いのかと考えるようになりました。

これまでと同じ仕事は難しいと思い、就労継続支援B型のサービスを利用することにしました。新しい環境になじめるか心配していましたが、Aさんに合わせて作業の内容や負担を考慮してもらい、徐々に慣れていきました。

新しい居場所ができて、経済的な支援制度を利用できたことで、Aさんと妻は退職後の不安が軽減し、現在も就労継続支援B型のサービスを利用しています。