若年性認知症の方と働く

認知症は高齢者の病気と思っていませんか?

認知症は高齢者に多い病気ですが、65歳未満の働き盛りの世代でも発症する場合があります。

 

65歳未満で発症した認知症を若年性認知症と言います。

若年性認知症の場合、家庭よりも先に職場で異変に気づかれる傾向があります。

しかし、異変に気付いてから受診・診断までに時間がかかっているのが現状です。

 

若年性認知症相談窓口では、従業員が認知症かもしれないという企業の方からの相談にも応じています。ご本人の同意を得られない場合、匿名での相談も可能です。

 

職場の方の気づきが早期受診につながれば、その後のご本人・ご家族の生活も大きく変わります。

病気が原因で仕事が上手くいかなくなっている場合、原因や対応方法がわかることで、周りの方の負担が軽減されることもあります。

職場に気になる方がいる場合は受診につなげるサポートをお願いします。

 

若年性認知症と診断を受けた場合でも、初期の時期はできることも多く、仕事内容の見直しや周囲の配慮で仕事を継続できる場合があります。

若年性認知症の方は精神障害者保健福祉手帳の対象でもあり、適した仕事内容や支援について、専門機関の助言を受けることもできます。

 

また、病気の進行によって、仕事を続けることがご本人の負担になる場合もあります。

若年性認知症相談窓口では退職後の生活に向けた支援や助言も行っています。

Bさんの場合

会社の上司から病院に行くよう勧められて、一緒に病院に行きました。

先生の話も上司に一緒に聞いてもらい、病気の対応についてアドバイスをもらいました。

仕事は続けさせてもらえることになり、今は同僚にサポートしてもらいながら仕事をしています。病気になって、できなくなった仕事もありますが、自分にできる仕事を割り振ってもらって取り組んでいます。いつまで仕事を続けられるかわからないけど、できる間は続けたいと思っています。

 


Cさんの場合

夫の会社の人から連絡が来て、「ご主人の様子がおかしいから病院に行った方が良い」と言われた時にはとても驚きました。家ではそんなに変わったことはなく、家族は全く気が付きませんでした。

一緒に病院に行き、認知症の診断を受けたときにはこれから先どうなってしまうのだろうと不安でいっぱいでした。

会社に病気のことを伝えると、「できることがあるうちは仕事に来てもらえば良い」と言ってもらえ、安心しました。夫は以前とは違う仕事をしていますが、仕事が良い刺激にもなっているようです。

できるだけ長く働けるように家族も夫の様子に気を配るようにしています。

会社から家族に連絡するのはかなり気を遣うことだったと思いますが、言われなければ家族が気づくのはもっと後だったと思うので、連絡をいただいて本当に良かったです。